みなさまからのご質問や疑問にお答えします。
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【質問】
ガスコンロを使用していると鍋やフライパンの底が黒くなるのは何が原因なの?
 
【回答】
原因は以下の3種類のことが考えられます。
1.コンロのサビや汚れが炎口(バーナーキャップ)などをふさいでいる。
2.コンロ使用時に閉めきった部屋や、同じ部屋でストーブなどの燃焼器具を同時使用していて部屋の空気の入れ換えを行わない状況。
この2つはガスが燃焼するための空気量が足りないため炎が赤黄色に燃え、スス
が発生して鍋やフライパンの底が黒くなります。
 
3.料理の煮こぼれや跳ねた油汚れなどがゴトクや炎口に付着してコンロの炎で燃えている。
これは汚れなどがコンロの炎で燃えてススが発生して鍋やフライパンの底に付着して黒くなります。
 
以上のことが鍋やフライパンの底を黒くする主な原因ですが、この状態が長く続くとススだけではなく、人体に有害な一酸化炭素も発生するので、一酸化炭素中毒につながり、たいへん危険です。長時間コンロを使用する際は空気の入れ換えを行いながら使用し、コンロの汚れが気になりましたらコンロのお掃除も行ってください。
コンロのお掃除方法は天板やゴトクの拭き掃除を行い、バーナーキャップをはずし、金ブラシや歯ブラシなどでこすって汚れを落とします。穴がふさがっている場合は先のとがったもので汚れを落としてから元の位置に戻してください。
 
※バーナーキャップを元の位置に戻すときはキャップの向きやぐらつきがないことを確認してください。
 
お掃除されてもコンロの炎が赤黄色などに燃える場合はコンロ内部の掃除や部品
の交換が必要になってきますので、ガス会社かメーカーに相談してください。
(T)
 

【質問】
ガスのゴムホースを買いに行ったら都市ガス用とプロパン用があったのですが、
自分の好みの色の方を使用してはいけないのでしょうか?
 
【回答】
都市ガス用、プロパンガス用のゴム管についてはそれぞれ性能、品質を規定する規格が異なります。
第三者試験機関である(財)化学物質評価研究機構が規定している『検査規則』には、それぞれのガス種(都市ガス、プロパンガス)があり、各ホース製造メーカーは、その『検査規則』に合致するようにゴムホースを製造しております。
実際に、都市ガス用、プロパンガス用のゴム管は、それぞれのガス種についてのみ性能確認検査が行われており、異なるガス種を使用した場合の検査は実施されていません。
したがって、外見上の違いや、お客さまの好みの問題にかかわらず、ご使用の際
は、「供給ガス種に適合するゴム管」をご使用いただきますようお願いいたします。
 
○プロパンガス用ゴム管
色はオレンジ色で、内層に耐ガス性の良いゴム、中間層に難燃性・耐候性の良いゴムを使用し、外面を耐可塑性樹脂(たいかそせいじゅし)で覆った三層構造となっており、その引張強度は50kg以上となっております。
 
○都市ガス用ゴム管
色は、数年前までブルーでしたが、現在市販されているものは、インテリアにも対応するパステルベージュの「ガスソフトコード(ニューソフトゴム管)」になっております。
内層に耐ガス性の良いゴム、中間層に高強度のゴム、外面を耐熱性に優れた合
成樹脂を使用した三層構造となっております。また、透明樹脂コーティングによって家庭用洗剤、食用油、食酢などへの耐食性を強化しております。
 
○ゴム管の使用方法について
・ゴム管をガス栓(器具)の赤線マークまで差し込み、必ず安全バンドで止めてください。
・隠ぺい部を通すことや必要以上に長くしたり、折り曲げ、ねじれ、またはピンと張った状態で使用しないでください。
・地域によっては、物陰を通したり、調理用の油で汚したり、味噌汁や煮こぼれ汁で汚したままにしておきますと、ネズミによる咬害の恐れがあります。時々、汚れを拭き取るなどしてください。
・ゴム管に直接燃焼器の炎が当たったり、強い輻射熱が当たらないように注意してください。
 
三又、その他でゴム管を分岐することは大変危険ですから、
絶対におやめください。
 
○ゴム管のお取り替えについて
・ガス用ゴム管のお取り替えの目安は、オレンジ(プロパンガス)またはブルー(都市ガス)は「3年」、ニューソフトゴム管の場合は「8年」程度とされています。ブルーのゴム管をお使いの場合はニューソフトゴム管にお取り替えください。
 
※ゴム管にひび割れなどがないか、日頃から点検をし、ひび割れや固くなったゴム管は、使用期間にかかわらず早めにお取り替えください。
 
○お取り替え後のガス用ゴム管は「燃やせないゴミ」に分類されます。
各市町村の分別にしたがって処分してくださいますようお願いいたします。
(M)

 

【質問】
カセットコンロの使わなくなった古いガスボンベに中見が入っているので、穴をあけて捨てるのがとても怖いです。どのように処分したらいいの?
 
【回答】
ご質問は、「使わない」ということが前提のようですので、
1.屋外の火の気のない風通しのよい場所で、ボンベのキャップをはずし、ボンベを逆さまにしてください。
2.容器(ボンベ)の先端部分(ステム)を下にして、コンクリート等の固いところに押し付けてください。満タンの場合で、約7〜8分程度で容器(ボンベ)1本分(250g)の中のガスが抜けていきます。
3.ガスを抜いた後は容器(ボンベ)を振ってみて音のしないことを確認してください。その後、燃えないゴミとして分別廃棄や資源ゴミとして廃棄してください。
 
※ガスにはガス漏れの際に人がすぐに気が付くように、たまねぎが腐ったような臭いを付けてありますので、かなりガス臭がします。また、ガスそのものは人体には無害な物質ですが、多量に吸引すると酸素欠乏になる恐れがありますので、必ず屋外の火の気のない、風通しのよい場所で行ってください。
 
○燃焼器具(カセットコンロ等)がある場合
1.容器(ボンベ)の中のガスは変質しませんが、古い容器(ボンベ)をご使用になられる場合は、サビの有無をご確認ください。
2.サビが発生している等、心配がある場合は容器(ボンベ)を水の中に浸けて、泡の発生の有無によりガス漏れを確認してください。
3.ガス漏れが確認された場合は、前記のガス抜きによって処分してください。
4.お湯を沸かすなどしてガスを使いきって下さい。(満タンの場合で、燃焼器や容量にもよりますが、1〜1時間半ほどで空になります。)
容器(ボンベ)を振ってみて音のしないことを確認して、燃えないゴミとして分別廃棄、または資源ゴミとして廃棄してください。
ちなみに、横浜市資源環境局では、中見を使い切って、穴を開けずにスプレー缶類(家庭ゴミと同一日)に出してくださいとのことです。
 
※カセットガス充てん(詰め替え)アダプターについて
キャンプやアウトドアで使用するガスカートリッジ(ボンベ)に市販のカセットガスボンベのガスを充てんする目的で、詰め替え用のアダプターが販売されていますが、カセットガスボンベは、指定工場でガスが充てんされた状態で高圧ガス保安法の検定を受けて出荷されています。
さらに、同法では、カセットガスボンベを「再充てん禁止容器」に規定しております。
現在の法律では、詰め替えアダプターの販売者を罰する規定はありませんが、再
充てんは個人使用の目的であっても違法行為となります。
万一の事故等が発生した場合は、充てんを行った者が罰せられますので、充分に
お気を付けください。
(H)

 

【質問】
ガス会社の人に「ガスもれ警報器が古いので交換してください」と言われたのですが、交換しなければいけないの?
 
【回答】
はい、ガスもれ警報器の交換期限は5年間と定められています。過去、年間800件にも及ぶガス事故が発生した時期がありました。
そのために、社会的な問題としてとりあげられ、約30年程前から、警報器が開発、製造、設置利用されるようになりました。
警報器メーカーや検査機関等でさまざまな研究試験をくりかえして、誤作動のない、信頼できる使用期限が定められました。
警報器は一日24時間、休みなく、5年間安心してご使用いただけるように設計制作されております。従って、5年を過ぎた警報器については、必ずお取り替え下さい。
交換期限につきましては現在、生産販売されているものには、「5年間」が経過したら、交換期限がわかるようにラベルが貼ってありますのでご確認ください。ラベルのないもの、交換期限が過ぎているものは、ただちに取り替えて、安心してご使用いただくようお願いしております。
(M)

 

【質問】
風呂釜をなるべく長持ちさせたいのですが、入浴剤って使わない方がいいの?
 
【回答】
風呂釜の材質には銅、アルミニウムが一般的に用いられています。従って、市販されている入浴剤は風呂釜を傷めたりすることはありませんが、ご使用後はよく水洗いすることをおすすめします。
ただし「硫黄分配合(温泉系)」、「白濁タイプ(濁りの成分)」、「炭酸ガスタイプ」等の入浴剤は長時間、浴槽にためておくと、風呂釜やパイプに成分が付着し、故障の原因になることがありますので注意してください。
入浴剤をご使用になる前に、説明書をよく読んでいただき、注意事項を確認してください。
「風呂釜や浴槽をいためません。」等の記載がある場合は、ご使用いただいて問題ないかと思われます。
なお、風呂釜について記載がない場合は、入浴剤メーカーに確認していただく必要があります。(M)

 

【質問】
おふろでシャワーを浴びていて、1回止めると、次に出したときには熱くなったり冷たくなったりします。どうしてですか?
 
【回答】
シャワーを浴びていて、一度止めたあとに再びお湯を出すと、シャワーが熱くなったり冷たくなったりする現象を「冷水サンドイッチ現象」といいます。
ガス給湯器の場合、「水をすぐにお湯にする」という構造上、いったんお湯を止めてから再び出すと、どうしても「お湯になるまでのタイムラグ」が発生します。
これは給湯器使用中に、短時間(数秒から数分)水栓を閉じた状態にして、
再度水栓を開いた場合に、最初は熱交換器の中で余熱により温められたお湯が出て、次に着火するまでの時間(1〜2秒間)に流れた水が出てくるために、
一瞬ですが湯温が熱くなったり冷たくなったりするというわけです。
 
水温が15℃、出湯温度を40℃と仮定しますと、
1.水栓を開く
1、2秒後に給湯器が燃焼を開始、配管の長さによりお湯になるまでの時間は変化します。
・給湯器内部 ==> 15℃ → 燃焼加熱 → 40℃
・出湯口   ==> 15℃ → 温度上昇 → 40℃
2.水栓を閉じる
1、2秒後に給湯器が燃焼を停止、停止までの加熱と停止後の余熱により給湯器内に残ったお湯の温度が上昇します。
・給湯器内部 ==> 40℃ → 余熱加温 → 45℃〜50℃
3.再度水栓を開く
1、2秒後に給湯器が燃焼を開始、はじめに2のお湯が流れ出し、その後に水を再加熱し、お湯にします。
・給湯器内部 ==> 45℃〜50℃ → 15℃ → 燃焼加熱 → 40℃
・出湯口   ==> 40℃前後(配管中の残り湯) → 45℃〜50℃(余熱加
温温度) → 25℃〜30℃(加熱中温度) → 温度上昇
→ 40℃
以上が冷水サンドイッチ現象の流れとなります。
 
現在では、こうした湯温の変化や蛇口を開いてからお湯になるまでの時間が長いなどの不満点を解消する商品の基準として「クオリティ21」というものがあります。
「クオリティ21」とは「快適さ」、「便利さ」、「環境への適合」などを満足させるための高品質な給湯器の総称で、メーカーを問わず以下の機能を搭載しています。
「Q機能」
お湯の断続使用時に起こる、「冷水サンドイッチ現象」を緩和する機能です
(湯温コントロールの安定性にすぐれています。)
「低NOx仕様」
排気ガス中のNOx濃度が低い、低NOxバーナーを搭載しています。
(排気ガス中のNOx濃度が60ppm以下)
「低圧損」
機器内部の通水抵抗が基準値よりも小さい機器仕様のことをいいます。
(低水圧地域でも、より多くの出湯量を確保できます。)
「自己診断機能」
機器の機能低下を検知し、自動で改善運転を行います。さらに正常にならない場合は運転を自動停止します。(機器の異常状態を検知した場合はその状況をリモコンに表示します。)
(M)

 

【質問】
今、使っている石油ストーブがだいぶ古いのでガスの暖房も考えています。
ガスの暖房にはどんな種類がありますか?
 
【回答】
ガスの暖房といってもさまざまな種類があります。お部屋の中で使うものですと、
1.ガスファンヒーター 2.ガス赤外線ストーブ 3.ガスファンストーブ
4.クリーンヒーター 5.温水ルームヒーター 6.温水ファンコンベクター
7.温水パネルヒーター 8.温水式床暖房
など、ガス栓があれば使えるものから熱源機が必要なものまでいろいろとあります。
 
(1)ガス栓があれば使える
1.ガスファンヒーター 2.ガス赤外線ストーブ 3.ガスファンストーブ
(2)工事が必要
4.クリーンヒーター
(3)工事が必要でなおかつ他に熱源機が必要
5.温水ルームヒーター 6.温水ファンコンベクター
7.温水パネルヒーター 8.温水式床暖房
以上の3種類に分けられます。今回は石油ストーブからのお取り替えをご検討されているということですので、1.ガスファンヒーター 2.ガス赤外線ストーブ 3.ガスファンストーブについてご説明いたします。
 
1.ガスファンヒーター
スイッチを入れてわずか5秒ほどで点火、暖かい温風が吹き出しお部屋を暖めます。ガスならではのパワフル・スピーディー暖房で、点火、消火時の嫌なニオイも気になりません。また、多様な機種、能力、デザイン、価格等からお好みにあったものが選べます。
最近では、空気清浄機能付きや、除菌イオン機能付き、マイナスイオン発生装置付きなど、暖房以外の季節にも活用できるタイプも増えています。(100Vの電源が必要です。)
 
2.ガス赤外線ストーブ
石油ストーブと同じようなものがいいという方には、こちらをおすすめします。
石油ストーブのガス版といった感じですが、こちらも点火、消火時のニオイがなく、給油の手間もありません。ファンヒーターと違い風が出ないので、温風が苦手な人にもおすすめです。赤外線でポカポカと芯から暖まります。お部屋の広さに応じて、各種ラインアップされていて機能がシンプルな分、価格もお求めやすくなっています。
 
3.ガスファンストーブ
ファンヒーターと赤外線ストーブが一体化したものです。
赤外線の暖かさ+温風の暖かさで対流を発生させ、お部屋のすみずみまで暖め
ることができます。赤外線ストーブの熱を利用して電気を起こす新機能を搭載しているため、100Vの電源も必要なく、設置場所もより自由になりました。
 
上記の3種類はいずれも立ち消え安全装置、転倒時ガス遮断装置、不完全燃焼防
止機能などが付いており安全性も万全になっておりますが、ご使用時には必ず1時間に1〜2回(1〜2分)、窓などを開けて換気をしてください。
 
○お部屋にガス栓がない場合
使いたいお部屋にガス栓がなくても、フレキシブル配管工事で比較的簡単にガス栓を増設できます。キッチンやリビングに既設のガス管やガス栓から分岐してガス器具をお使いになりたい場所へガス栓を増やすことができます。フレキシブル管はステンレス製で、耐久性にも優れ、自由に曲げることができるので工事もスムーズに進みます。
屋内の配管には、モールカバーを取り付けますので外観もすっきり仕上がります。
なお、ガス栓増設工事に関しては各社さまざまなプランがありますので、ガス会社に相談してください。
(M)

 

【質問】
ガスファンヒーターを使っているのですが、換気の目安が分かりません。
どのような時に、どのような換気をすればいいの?
 
【回答】
「換気」とは部屋の中と外の空気を入れ換えることをいいますが、室内の空気を使って燃焼するガスファンヒーターにとって、換気はとても重要です。
商品の取扱説明書には、「換気せずに使用し続けないでください。酸素が不足すると、不完全燃焼し、一酸化炭素が発生して中毒になるおそれがあります。窓の凍結、地下室など換気が充分に行えない場所では使用しないでください。」 などと書かれています。
なお、平成15年7月1日以降に、新築またはリフォーム等で改正建築基準法による換気システムを設置された方は、通常、窓開け換気等の必要はございません。
ご心配な方は、気になった時に窓などを開けて換気してください。
ファンヒーターには酸素の減少を測るセンサーによる不完全燃焼防止装置(後述)が備えられています。
自然な空気の入れ換えが少ない部屋で、万一換気を忘れて酸素が不足した場合で
も、人に危険な状況になる前に自動的に消火する仕組みになっています。
しかし、換気には、(1)部屋を冷やす (2)風を通す (3)空気を入れ換える (4)におい・ホコリを除くなどの効果があります。日常生活のなかでは、二酸化炭素や水蒸気をはじめ、空気を汚す原因となる様々な物質が排出されます。
機械に頼ることなく、「1時間に1〜2回(1〜2分)窓などを開けて換気」をしていただきたいと思います。
1,2分も換気すれば、「部屋が寒くなってしまうのでは?」とご心配かもしれませんが、空気の温度が一時的に下がっても壁や床などが暖まっていれば、温度はすぐに回復します。
また、空気の入れ換えが常時きちんと行われればいいのですから、「窓、あるいは入り口をほんの少し開けたまま運転」すれば、これに越したことはありません。
従来の日本家屋では部屋のどこにでも隙間があり、換気に関してそれほど気を使う必要はなかったのですが、最近の住宅はアルミサッシの普及などもあり、自然に換気が行われる割合が少なくなっています。そのことも踏まえ、換気の必要性はお忘れにならないようお願いいたします。
 
○不完全燃焼防止装置
一般的には、CO(一酸化炭素)濃度(%)×呼吸時間(分)の値が3を超えると人体に影響があるといわれています。
例えば、CO濃度が0.02%の室内に30分間いると軽度の頭痛がし、0.4 %以上では短時間でも吸引すれば生命が危険になるといわれています。
暖房器具に限らず、燃焼器は必ず酸素を使って燃焼していますので、空気中の
酸素が足りなくなってくると不完全燃焼を起こします。このとき発生するのが「一酸化炭素(CO)」です。
現在、市販されているガスファンヒーターやガスストーブには、CO中毒による事故を防止するために、不完全燃焼防止装置が取り付けられています。
 
ガス器具の不完全燃焼防止装置は主に次の2種類となっています。
(1)熱電対式
換気不良や熱交換器のフィン等のつまりによって生じた不完全燃焼による炎
の変化を熱電対で検知し、電磁弁を閉じ、ガスを遮断します。
 
(2)COセンサー式
排気不良や熱交換器のフィン等のつまりによって不完全燃焼したときに、排ガス中のCO濃度をセンサーで検知し、電磁弁を閉じ、ガスを遮断します。
 
不完全燃焼防止装置の付いていないガス器具の目安は次のとおりとなっており
ますので、現在お使いのガス器具が該当する場合は、早めに取り替えられることをおすすめします。
 
・昭和56年以前に製造された小型湯沸器
・昭和57年以前に製造された赤外線ストーブ
・平成2年以前に製造された浴室内設置の煙突式風呂釜
 
一酸化炭素中毒の怖さがわかるページです。
一酸化炭素中毒の奇跡
(I)

 

【質問】
コマーシャルで「エコウィル」ってやっていますが、どんな機械ですか?
 
【回答】
エコウィルとは、ガスを燃料とするエンジンが発電を行い、その時に出るエンジンの発熱(排熱)を利用してお湯を沸かす、家庭用コージェネレーションシステムのことをいいます。
コージェネレーションシステムとは、1つのエネルギーから複数のエネルギーを同時に作り出すシステムのことをいいますが、家庭用コージェネレーションシステムは、ガス(都市ガス、LPガス)をエンジンで燃焼させて発生させる発電方式と、ガスから水素を取り出して化学反応させる燃料電池方式があります。
2003年4月にオープンした「六本木ヒルズ」(東京都港区)では、都市ガスのエンジンで電力と熱を100%まかなっていて、事業用コージェネレーションシステムの代表例といえます。
 
エコウィルは自動車に例えてみるとわかりやすくなります。
自動車は、
1、ガソリンを燃料としてエンジンを燃焼させます。
2、エンジンで動力を発生させ駆動させるエネルギーとします。
3、同時に、ライトやオーディオ、冷房で使う電気を発電します。
4、発生した熱(排熱)は暖房時の一部を除き、放熱や排気ガスとなって捨てられます。
となりますが、エコウィルでは、
エンジンによる発電で一定量の電気を供給し、自動車では一部にしか利用されない排熱を有効利用して、給湯や暖房などに活用しているガス発電機能付き給湯暖房システムということになります。
 
○省エネ性
従来のシステムだと発電所と需要地が遠く離れているため、発電時に発生する熱を利用することができず、全エネルギーの約56%の排熱は利用されないまま海などへ廃棄されます。残りのエネルギーは送電ロス等も含め約40%しか利用されません。
エコウィルは使う場所で排熱まで無駄なく活用します。そのため、発電効率は約20%、排熱効率は約65%、合わせて約85%の高効率で従来のシステムの2倍以上を実現する省エネシステムです。
 
○経済性
1日で使うお湯や暖房の使用量を学習、予測し、時間帯を考えて1kwの発電を行い、平均的な住宅の熱需要の大半と電力需要の30〜40%程度をまかなうことが可能です。
このことから、現在、電力会社から購入している電力量を減らすことができ、都市ガス会社等の試算では、年間の光熱費を4〜5万円程度節約することができるとされています。
 
○環境性
エコウィルで1kw発電時にできる電力と温水を、従来方式でまかなった場合と比較すると1次エネルギー消費量で20%の省エネルギーとなり、地球温暖化の原因となるCO2排出量を都市ガスで30%、LPガスで25%削減されるとされ、快適な暮らしを支えるだけでなく、環境保全にもしっかりと貢献しているシステムといえます。
( 1次エネルギー換算値:電気10MJ/kWh、都市ガス46MJ/m3、LPガス100MJ/m3
・給湯暖房機効率:80% CO2排出係数:電気0.69kg-CO2/kWh、都市ガス2.3kg-CO2/m3、LPガス3kg-CO2/m3)
その他、「住宅・建築物高効率エネルギーシステム導入促進事業」の一環として、エコウィルの購入者に対して国からの補助金制度や、金融機関によっては住宅ローン金利優遇制度を設けているところもあり、導入コストに対するメリットも出始めています。
(M)

 

【質問】
デパートの冷暖房をガスでやっていると聞きました。暖房は分かるけど、ガスで冷房ってどういう事なの?
 
【回答】
ガスで冷房といっても、ガスの炎で直接空気を冷やすということはできません。
ガス冷房システムには「吸収式」と「ガスヒートポンプ式」の2種類があります。
 
○吸収式
吸収式冷房では、「気圧が低くなると液体は蒸発しやすくなり、普通より低い温度で沸騰する」、「液体は蒸発するときに、まわりから熱を奪う」という2つの原理を利用して水を冷やし、その水で空気を冷やして冷たい風を建物に送ります。吸収式冷房には4つの真空の部屋があり、その中を順番に水が回っています。
 
1.蒸発の部屋
空気を冷やすための水がパイプに流れています。この部屋は真空なので、4. 凝縮の部屋から運ばれてきた水が5℃で沸騰して水蒸気になり、その時に熱を奪ってパイプの水を冷やします。冷えたパイプの水に空気を吹き付けて、冷たい風を建物に送りだします。
 
2.吸収の部屋
熱を吸収した水蒸気を集める部屋です。ここには水蒸気をたくさん吸収してくれる吸収液(臭化リチウム液)が水蒸気を吸収し、薄まった吸収液が次の部屋へ運ばれます。
 
3.再生の部屋
薄まった吸収液を元の濃さに戻す部屋です。ここでガス(都市ガス、LPガス)が使われます。ガスの炎を使って吸収液を熱し、水を蒸発させて元の濃さに戻します。元の濃さに戻った吸収液は、2.吸収液の部屋へ戻り、蒸発した水は水蒸気になり次の部屋に運ばれます。
 
4.凝縮の部屋
運ばれてきた水蒸気を水に戻す部屋です。ここにも冷たい水がパイプに流れています。
3.の再生の部屋から運ばれてきた水蒸気がパイプのまわりで冷やされて水になり、最初の1.蒸発の部屋へ戻って行きます。
 
吸収式冷房はこの4つの工程が繰り返されて冷房を行っています。
一般的なオフィスビルやデパートなどではこのような冷房が使われていて、みなさんご存じの東京ドームなどでも同じ方式で冷房を行っています。
 
○ガスヒートポンプ式
ガスヒートポンプは頭文字をとってGHPともいいます。
GHPはガス(都市ガス、LPガス)を用いたガスエンジンによってヒートポンプサイクルを駆動し、冷暖房を行います。ヒートポンプサイクルとは、一般的に液体は気化するときに周囲から熱を奪い、反対に気体が凝縮して液体になるときは熱を発生する性質があります。この性質を利用し冷媒をコンプレッサーで循環させ、強制的に気化と液化を繰り返すことによって冷暖房を行う仕組みをいいます。
GHPはこのサイクルをガスエンジンでコンプレッサーを駆動することにより行います。
GHPの室内ユニットや操作性は電気式のエアコンとほとんど変わりはなく、違いといえば室外ユニットのコンプレッサーの駆動をガスエンジンで行うか、電気モーターで行うかという点だけです。
簡単にいうと自動車の冷房と原理は同じです。
1.室内機熱交換器で蒸発して「低温・低圧の気体」に
2.コンプレッサーで圧縮され「高温・高圧の気体」に
3.室外機熱交換器で外気によって凝縮され、熱を外に放出して「高圧の液体」に
4.膨張弁を通って膨張し「低温・低圧の液体」に
この1、2、3、4を順に繰り返し、1.のときに冷媒はまわりの空気から熱を奪うため、ここに風を送ることによって冷たい風となり、冷房が行われるというわけです。
(M)